歴史的背景

Now Antinoos set before him the great paunch pudding that was all filed with fat and blood.  Amphinomos, taking two leaves of bread out of the basket, set them before him, and drank his health in a golden cup and spoke to him, saying:

“Your health, father and stranger; may prosperous days befall you hereafter:

But now you are held in the grip of many misfortunes.”

 The Odyssey of Homer, trans. Lattimre, Richmond, New York: Harper Collins Publishers, 1965. 273pp.

 

アンティノオスが、脂と血を一杯に詰めた大きい胃袋を彼に取ってやると、アンピノモスは籠から二個のパンを取り上げて与え、黄金の盃で彼のために乾盃しいうには、

「他国の老人よ、そなたの健康を祈るぞ。後々もそなたに幸いあらんことを―

 今は、さまざまな不幸に悩まされているようだが。」

 ホメロス オデュッセイア(下)、訳 松平 千秋、東京都:株式会社 岩波書店、   1994. 156pp.

 

 

今から約2,500年前の詩です。ハム・ソーセージの記述の中で最古になると言われています。ソーセージは現在世界中で5,000~8,000種類あると言われています。日々、新しいソーセージが生まれています。今こうしている時にも世界のどこかで新しいソーセージが産声を上げているかもしれない・・・こう思いを馳せていると「ハム・ソーセージって意外とロマンチックな一面もあるもんだなぁ」と、つくづく思います。

 

僕は、毎朝フライッシュ・ケーゼ(腸詰めしていない型にはめたソーセージ)を焼きます。生の玉葱を使って作ります。生玉葱は甘みと風味を醸し出します。生の素材は季節によって味も風味も色艶だって変化します。しかしそれはそれで、調味料などで無理に均一化する必要はないと思うのです。むしろ季節感を出すことができる。肉製品はもともと季節感に乏しい品物だけに、お客様に納得してもらえれば、季節ごとに変わる製品の味や風味を味わってもらえる。手作りってそういうものじゃないかなと思うのです。「それじゃあ、ひょっとすると僕は年間最低300種類もの新しい味を・・・」といやらしい考えが・・それはさて置きこの間、一本の電話がありました。

「私の会社倒産したんです」

という電話でした。書類を整理していたら、うちのパンフレットが出てきてケーゼの味を思い出し、食べたくなって電話をしてくれました。うれしかったです。もらった電話なのに30分も長話をしてしまいました(すみません)。電話を切った後、上のホメロスのオデッセイの詩の一部が頭を過りました。

「他国の老人よ、そなたの健康を祈るぞ。後々もそなたに幸いあらんことを―

 今は、さまざまな不幸に悩まされているようだが。」

アンピノモスの様に言ってあげれれば良かったのですが。

 


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